上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

|-----|スポンサー広告||TOP↑
有沢めぐみの衣装は酷い有様だった。
自宅に帰り、早速証拠物の検分と洒落込んだわけだが…ここまでやるとなると怨恨が絡んでくる気がする。
衣装の前面、後面満遍なく切れ目が入れられ、辛うじて一つに繋がっている状態であった。
着られないようにするのなら大きな裂傷一つでもあれば充分であり、ここまでくると最早やり過ぎ。
私ならここまでされると、しばらくは立ち直ることが出来ない。
それなのに有沢めぐみのあの態度、気丈にも程がある…感情がないのか?

…待てよ。予めこうなっている事が予想されるならば?
いや、自らの手でこうしたとしたら?ショックがあるはずもない…いや、しかし…。



嫌な考えに没頭するあまり少々寝不足気味で登校した私に、同じクラスの平氏が話し掛けてきた。
開口一番幽霊は信じるか、ときたものだ。
落語研究会に所属する彼は、落語のネタを得るためにしばしば奇行に走る。
先日もその奇行に走り、何と屋上で一晩を明かしたのだそうだ。
初めに言ったとおり、今は1月である。正気の沙汰ではない。その挙句が幽霊を信じるか、だ。
彼との付き合いを考えたほうがいいのだろうか。
と、そう思っていた私はデジカメを突きつけられた。ディスプレイに表示されていたのは夜の校舎。屋上から廊下を写したようだ。
ここ、ここ、と指差されたところに注目してみると、仄かにもやのような物が廊下に佇んでいる。
いや、もやに見えたものは半透明な女性の姿だった。
私が理解したのを見ると、平氏は自慢げに当時の状況を説明しだした。

平氏がそれに気づいたのは日付も変わるか変わらないかだったらしい。
何気なく廊下を見遣ると、もやのような女性の姿がスゥーッと廊下を進んでいた。
そして例の写真を撮ったあと、とある教室の前で姿を消した…。
そう、有沢めぐみの教室の前で。



朝一番で薄ら寒い怪談を聞かされてしまったが、これにめげる訳にはいかない。
ちょうどクラスの田中氏が堂山ひとみの見舞いに行くということなので、当時の状況を聞いておいてもらえるよう頼んでおいた。
だが、それを聞いて平氏が同行を申し出ていた。
今日も深夜の学校に忍び込むつもりだと言っていたのに、元気の有り余っていることである。
しかし私も、有沢めぐみの動向次第では忍び込む羽目になりそうだ、やれやれである。
スポンサーサイト

|01-22|落描きコメント(0)TOP↑
この記事にコメント
名前:
コメントタイトル:
メールアドレス:
URL:
コメント:

パスワード:
管理人だけに表示:
管理者にだけ表示を許可
この記事にトラックバック

プロフィール

ユールクース

Author:ユールクース
大航海時代オンラインはZephyrosサーバーでふ~らふら。
天下御免のお針子野郎ここに極まれり。
最近ナポリ近海でよく見かけるとか見かけないとか。

ナポリ木曜市協賛店舗

ユール縫製店/ワタクシことユール
お食事処ペギソハット/ペギソ
五香粉酒家/コリナ
フェルディナン海上運輸/逝けメン様


詳しくはこちらを参照のこと

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

最近の記事

最近のコメント

リンク

カテゴリー

まぁ色々とごっちゃりと

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。