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はいどうも。
そろそろ麻雀が弱いと周りにばれてきたユールさんです。
ネット上だからボロがまだ出にくいけど、リアルなら表情その他で読まれまくります。



もうこれで何羽目だろう…。
僕は保管用の籠に収まりきらないほどに溢れ返った伝書鳩を撫で回した。
そのどれもが麻雀大会の参加者からのもので、内容も多かれ少なかれ似たようなものだ。
要約すると、

『 勝 ち 逃 げ は 許 さ な い !!! 』

僕は、この件に関わりだしてから何十回目になる溜め息を、深々と吐き出した…。


麻雀大会は、僕の予想を大きく裏切る展開となっていた。
その…そんなつもりはなかったんだけど…かなり勝ってしまって…。
何ともはや、僕自身かなり上位に食い込んでしまったのだ。
おかげでアガる度に周りからの視線が突き刺さり。
表立って口にする事はないが、僕からアガった時は明らかに嬉しそうだ。
全く、これだから欲の皮の突っ張った連中は…と思いながらも、
それに気を悪くするという事は、僕も同じ穴の狢か、と思い直し、同時に苦笑も漏れてしまう。

「まぁ、当面の問題は…この伝書鳩をどう処理したもんか、かな。」

既に甲板の至るところで鳩が歩き回っている。
このままだと、下手をすると飼っているオセロットが食べてしまいかねない。
持ち主の元へ返すのが一番だが、いちいち送り返すのも骨が折れるし…。

「ま、結局そうなるわな…操舵士!」
「アイ!」
「針路東! サルデーニャ島の南を経由してナポリへ向かう!」
「アイアイサ!」

どうせ行けばみんないるんだ、対局のついでに返すとしよう。


「ナポリが見えてきやしたぜ!」
「うん。総員上陸準備!」
「船長、あのォ…。」
「うん、分かってる。船には最低限の人員を残し、後は下船してよし! 思う存分羽を伸ばしてくれ!」
「YO!HO!!!」

途端に元気付く船員達に苦笑しつつ、僕も下船の準備を進めた。
港内に錨を下ろし、上陸用の小船を浮かべ、それに乗り込む。
堤防に接舷し、陸に上がる時に僕はある事に気がついた。

「ん、しかしこれまた…」
「やけにカモメ騎士団の船が多い。」
「え?」

その言葉に振り返ると、そこにはエレクトルムが薄い笑みを浮かべて佇んでいた。

「フフフ…こんにちは、ユールクースさん。」
「うん、こんにちわ。珍しいね、今日は一人?」

普段はリア・ド・ボーモン嬢の後ろにナイトよろしく控えているのに。
そんな僕の問いかけに、彼は曖昧な笑みを浮かべた。

「ええ、まぁ…。」
「?…まぁいいや。」
「それよりも、ホントにカモメの連中の船が多いね。」

元々目を惹くものの少ないナポリの町は、訪れる船もそう多くはない。
多い時で30隻前後、今は大体20半ばほどか。
その半数の船にカモメの商会旗が掲げられていた。
そんな僕の言葉に頷きつつ、エレクトルムも言葉を返す。

「ええ、何でも騎士団の総力を挙げて今回の件に臨んでいるそうですよ。」
「へぇ…それはまた…何とまぁ…。」

賭け事に総力を挙げる騎士団なんぞ、古今東西聞いた試しがないな…。

「さしずめ、円卓の騎士為らぬ雀卓の騎士ってところか…。」
「誰がうまいことを言えと。」
「ですよねー。」

ひとしきり笑った後、エレクトルムが問いかけてきた。

「5番商館へ…行かれるので?」
「あ、うん。勝ち逃げは許さないって五月蝿いからね。」
「そうですか…フフフ、彼ららしいですね。」
「まぁね。」

そこまで言った後、ふいにエレクトルムは真顔になり言葉を発した。

「お気をつけて。」
「? ありがとう。んじゃ、そろそろ行くね。」
「ええ、ご武運を。」

そこで話を切り上げて、僕は町のほうへと歩みを進める。
そんな僕には、彼の呟きは聞こえる筈もなかった。


「ユールクース…貴方まで取り込まれることがあったら、私は…。」



昨日『他の人には絡まない』と言ったが…ありゃ嘘だ。
そんなわけで麻雀小説第三作目は、リアさんのところのエレクトルムさんに登場してもらいました。
向こうの話の邪魔にならない程度に、いろんな人を出していけたらなぁと思っております。
そんな麻雀大会の元ネタペギソハット杯麻雀大会~謎のペギソからの挑戦状~はこちらから!
そろそろ参加者の強弱がはっきり分かってきたのかな…無論僕は弱者ですよ。


しかし…キャラが立ってると扱いやすいですよリアさん!(笑)
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この記事にコメント
ククク
絡まないといいつつ絡んでしまったな!ククク・・・。

一度絡んでしまうともはや抜け出せない・・・っ!

というわけで、第三話の原稿ももらっていくじゃよ!クワッ!

From: ペギソ * 2009/01/21 22:28 * URL * [Edit] *  top↑
いや、絡み歓迎!

むしろそろそろネタ詰まってきたんで膨らまして(宿題増やせという意味ではないw)くれるとありがたいです^^

てなわけで、こちらでも紹介させて貰います~
From: J.フォックス * 2009/01/21 22:48 * URL * [Edit] *  top↑
ちょwwwwwwwwwwww
びびったwwwwwwっうぇwっうぇwww

さすが神出鬼没なエレクさんですね。
雇い主のリアさんもびっくりです。
みんなが書いてくれるエレクがかっこよくて、ホント嬉し涙が(ノ∀`。)
ありがとうございます^^
うちももらっていきますね~♪
From: リア * 2009/01/22 08:04 * URL * [Edit] *  top↑
ハトかわいいよ、ハト。
甲板を歩き回るポッポを想像したらかわいくて仕方ないよ。
とはいえ、ユール先生。このまま書き続けるとどんどん深みに引きずり込まれてしまうよ・・・。ああ、危険なり、危険なりw
お待ちしていますw
From: justinia * 2009/01/22 15:58 * URL * [Edit] *  top↑
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ユールクース

Author:ユールクース
大航海時代オンラインはZephyrosサーバーでふ~らふら。
天下御免のお針子野郎ここに極まれり。
最近ナポリ近海でよく見かけるとか見かけないとか。

ナポリ木曜市協賛店舗

ユール縫製店/ワタクシことユール
お食事処ペギソハット/ペギソ
五香粉酒家/コリナ
フェルディナン海上運輸/逝けメン様


詳しくはこちらを参照のこと

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